夢で逢えたら・・vol.4
目的地前の山越えの入り口に差し掛かり、トイレ休憩も兼ねてコンビニへ
煙草を吸いながら、地図で目的地へのルートを再確認し
早々とバイクに乗った。山道は片側1車線で急カーブが多く、行き交う車もゆっくりと進む。
車の運転手たちも急ぐ気持ちを抑えて、半ば諦めた表情で登っていく。
途中、山並みの切れ間から見える壮大な景色に心洗われ、気持ちを落ち着かせていく
いつもと同じ何気ない光景だったが、直線に入り、4・5台前の
反対車線にはみだし、ふらふら走る一台の軽トラックが目に止まった。
・・・危ないなあ~・・・
はじめは気に掛ける程度だったが、どうも様子がおかしい。
スピードを上げ前の車を追い越し、軽トラックの後ろに移動した。
その時だ。
後部座席から口を布でふさがれ、こちらに窓越しに問いかける少女の姿が
見間違いか、一瞬、目を疑ったが変わらぬ状況に覚悟を決め
軽トラの前へ回り込む。
サイドミラーで運転席を確認する。
50代ぐらいの白髪交じりの男が運転をし、
その横で助手席の女が肩まで伸びる髪を振り乱しながら後部座席に向け何か叫んでる
二人とも周りを気にしてかサングラスをしているが
余計にそれが異様な雰囲気を醸し出している。
・・・・誘拐だ・・・・
昨晩何気なく見た『サスペンスドラマ』
同じような事が今、目の前で起こっている。
【続く・・】
